中島洋一/古典織物

■干支柄で「白兎草花文錦」を制作しました。

日本神話の一つ「因幡の白兎」を寓意する、雲海を走る白兎、流水に蒲の穂、芙蓉、幸せを呼び寄せる蝶などを織り出し良縁を呼び寄せる願いを込めた古典織物です。緯糸は三渓園内の蓮花托、藍、山形県産紅花、えんじゅなどの植物染料で糸染めしました。

 

他にもいろいろな配色で夏じたくを迎えるアイテムを取り揃えました。

■奈良県般若寺に伝わり重文に指定されている14世紀の錦を現地調査し制作しました。

 

紋様は蓮池に水禽(すいきん)蜻蛉(とんぼ)沢瀉(おもだか)を織り出し五穀豊穣と夫婦和合の願いを込めた古典織物です。緯糸は天然藍他、やしゃ・梔子などの植物染料で染めしました。

■中島洋一プロフィール

多摩美術大学卒業。古典織物の研究、修復、復元、保存、制作に携わる。

伝統文化ポーラ賞 奨励賞、 民族衣装文化功労者 きもの

文化賞、S&R財団 ワシントン特別賞等受賞。

2022MIHO MUSEUM 対鹿連戯獣大円紋緯綾錦絹裂外衣修復、復元